長い人生の間には急にお金が不足して困ってしまうことが、たびたび起こります。
そんなリスクにどのように備えてますか?
- 自分に何かあっても家族が困らないように生命保険に入ってます
- 病気の治療で高額の費用がかかったときのために医療保険に入ってます
- 家事で家が焼けたときのために火災保険に入ってます
多くの方はこんな感じで様々な保険に加入しているのではないでしょうか。
ライフプランでは必要なお金は必要な時期までに必要な金額を自力で用意するのが基本です。
しかし時期も金額も、そして発生するかどうかも予測できないのに発生したら多額の費用が必要となるリスクについては保険でカバーするのが得策です。
それが保険の役割です。
この記事ではライフプラン全体にわたるリスクマネジメントでの保険の役割を説明します。
保険には国が国民全員を対象に整備している社会保険と、個人で任意で加入する民間の保険(私的保険)があり、それぞれの役割の応じて上手に使いこなすことが大事です。
ぜひライフプランの中で保険を考える際の参考にしてください。
リスクマネジメントでの保険の役割はライフプラン全体で考えよう
ちゃんとライフプランを立てたとしても、上にも書きましたように急にお金が不足して困ってしまうことが、たびたび起こります。
例えば
- 一家の大黒柱が急逝して家族が路頭に迷う
- 大病を患って多額の治療費がかかる
- 会社が倒産して失業してしまう
- 大ケガによって働けなくなり会社を辞める
- 火事で自宅が焼けてしまい再建費用が必要になる
- 他人の物を壊して賠償しなくてはいけなくなる
ほかにも例を挙げればたくさんありますが、このように事前に予測できずに多額のお金が必要になるリスクをカバーするのが保険という仕組みです。
保険には公的に整備されている社会保険と、民間の保険(私的保険)があります。
リスクマネジメントでの社会保険の役割
社会保険は生活の基本的な部分について国民全員を対象に政府が整備してくれている大事な保険です。
私たち全員が加入することになっていて、もし何かあれば給付も受けることができます。
ただし、知らないと給付を受け損なうこともありますので基本的な内容は押さえておきましょう。
社会保険の種類は全部で5つです。
- 医療保険(健康保険)
- 介護保険
- 年金保険
- 労災保険
- 雇用保険
なお狭い意味で医療保険、介護保険、年金保険の3つだけを社会保険に含めて、労災保険、雇用保険の2つを労働保険と定義する言い方もあります。
このサイトでは上の5つを社会保険とします。
社会保険の内容については別の記事で説明していますので、そちらをご参照ください。
⇒ 退職したら健康保険は何がお得?任意継続に切り替え、国保、それとも?
⇒ 定年退職の失業保険は いくら支給される?年金は停止されるかも
リスクマネジメントでの民間の保険の役割
社会保険では補償されない分野や、社会保険の給付だけでは不足すると部分のリスクについてカバーするのが民間の保険会社が運営する保険(私的保険)です。
例えば、次のようなリスクです。
- 働き手が死亡して家族の生活が成り立たなくなる
- 失業してしまう
- 病気やケガで働けなくなる
- 病気やケガで多額の治療費が必要になる
- 長生きして生活の蓄えが不足する
- 災害や火災で住宅や土地が被害を被る
- 故障や事故、盗難などで金銭や所有物に被害を受ける
- 他人にケガを負わせたり死亡させて賠償が必要
- 他人の物を壊して賠償が必要
これらはほんの一例で、人の生活にはまだまだ多くのリスクがあります。
なお民間の保険は大きくは下の3つに分類されます。
- 生命保険
- 損害保険
- 第三分野の保険
これらの保険の内容については別の記事で説明していますので、そちらをご参照ください。
⇒ 民間の保険の種類は わかりやすく3つ!契約者保護の仕組みも要チェック
⇒ 生命保険とは?簡単に説明します 給付金の税金は非課税の場合と課税の場合が!
⇒ 生命保険の必要性は必要保障額のシミュレーションで実感!妥当な保険金の額も
⇒ 40代、50代の保険の見直しは3つの重要ポイントあり!必ずチェックしよう
⇒ 個人年金保険とは?わかりやすくメリット・デメリット、保険料控除での節税を解説!
リスクマネジメントでの保険の役割:まとめ
記事の冒頭にも書きましたように、ライフプランでは必要なお金は必要な時期までに必要な金額を自力で用意するのが基本です。
しかし時期も金額も、そして発生するかどうかも予測できないのに発生したら多額の費用が必要となるリスクについては保険でカバーすることを考えます。
よって保険の加入については、それぞれの保険の役割を考えて不要な保険に入ったり必要以上に高額な保険金を設定しないようライフプラン全体を意識して検討するようにしてください。
次の記事も参考にしてみてください。
⇒ 40代、50代からのライフプランはリスクマネジメント、資産運用も考えることが大事
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