いつまでマイカーを持ち続けますか?
- 子どもが大きくなってからは近所のスーパーに買い物に行くぐらい。もう要らないかも
- うちはしょっちゅう家族で遠出するので当分はマイカーが必要
- 頻繁に車を使うわけではないのに駐車場代、保険料など維持にお金がかかるのでカーシェアも考えようかな
それぞれの人や家族のライフスタイルによるところが大きいですね。
ただ、公共交通が発達している都市部などでは、子どもが成長して車を使うシーンが減ってくると車を持ち続けるかどうか迷う人が多くなるようです。
今回は今まさにこの問題に直面している筆者自身が、マイカー、カーシェア、レンタカーの費用、メリット/デメリットを調べました。
その結果、近場のスーパーに週1回ぐらい買物に行く程度の利用なら、カーシェア、レンタカーの方が経済的であることが分かりました。
この記事を読めば
- マイカー、カーシェア、レンタカーのおおよその費用相場が分かる
- マイカー、カーシェア、レンタカーのメリット、デメリットが分かる
同じような問題に悩んでいる人の検討材料の一つになり、最善の判断ができるようになっていただければと思います。
考えている間にもマイカーはどんどん維持費を使っていきます。
現状に疑問を持っているなら、なるべく早く決断することをお薦めします。
マイカーの維持費用を算出したら月に29,000円余りでした
まず今のマイカーでいったいどれぐらいの費用がかかっているのか算出してみることにします。
マイカーの維持に必要な費用を洗い出して算出
マイカーの費用としては次のようなものです。
- 駐車場代
- 自動車税
- 任意保険
- 定期点検費用、車検費用
- ガソリン代
これらの月平均の金額を算出してみた結果、下のようになりました。
月平均 | |
---|---|
駐車場代 | 15,000円 |
自動車税 | 3,292円 |
任意保険 | 6,088円 |
定期点検・車検 | 4,486円 |
ガソリン代 | 320円 |
計 | 29,186円 |
各費用の詳細
以下は算出の詳細です。興味のある方はご覧ください。
駐車場代
うちのマンションの駐車場代は15,000円/月です。
自動車税
5ナンバー車で総排気量の区分が「1.5~2L」に入るので、自動車税は39,500円/年です。
月平均にすると、39,500円/年÷12ヶ月=3,292円です。
任意保険
いろいろオプションを入れてるので保険料の年額は73,050円になってます。
- 20等級(63%割引)、大口団体割引30%、ゴールド免許割引
- 対人賠償、人身傷害、対物賠償などは金額無制限
これも月平均にすると、73,050円/年÷12ヶ月=6,088円です。
定期点検費用、車検費用
実は半年ごとの定期点検はサボってるので0円です。
車検費用は購入したディーラーにお任せしていて前回(昨年)実績は、税金、諸費用込みで総額107,675円でした。
月平均にすると、107,675円/2年÷24ヶ月=4,486円です。
ガソリン代
ガソリン代の算出は難しいですが無理やり概算してみます。
概算の順番としては、まず月平均の走行距離を出して、その距離と燃費の想定値からガソリンの消費量を算出して、そこからガソリン代を試算します。
まず月平均の走行距離を求めます。
行く可能性のあるスーパーやたまに行く両親の家は往復で3km~8kmの範囲、これらに月に3~4回行くかな?というぐらいです。
あと往復30kmほどの場所に年2回ほど行きますので、こちらの月平均は30km×2÷12=5㎞。
なので計算しやすいように月平均は5km×4回=20kmとします。
ここで燃費はカタログ通りにはいかないとして10km/L、またガソリン代はとりあえず160円/Lとします。
するとガソリン代の月平均は、20km÷10km/L×160円/L=320円になりました。
レンタカーの料金の試算結果は約17,900円/月
次にレンタカーを調べてみます。
レンタカーの料金とメリット・デメリット
歩いて行ける範囲ぐらいの市内のレンタカー会社を探したら4社見つかりました。
各レンタカー会社の料金を調べた結果は下表の通りです。
自宅から の距離 | 6時間 | 12時間 | 24時間 | 備 考 | |
---|---|---|---|---|---|
Nレンタカー | 2km | 2,420円 (2,310円) | 2,635円 (2,525円) | 4,070円 (3,960円) | カッコ内は 公式アプリ使用時 |
Oレンタカー | 1.3km | 5,748円 (5,445円) | 6,270円 (5,940円) | 7,838円 (7,425円) | カッコ内は Web予約時 |
Gレンタカー | 1.6km | - | - | 3,400円 | |
Tカーレンタル | 0.5km | 4,312円 | 5,280円 | 6,160円 |
- 車種は普段使いを考えてノート、フィットなどのコンパクトカークラスとしました
- 会員制のあるレンタカー会社は車を借りれば基本的に無料会員に登録されますので下表の料金は会員価格を記載しました
- 料金は税込価格、税込換算価格です
4社を調べた中で分かってきたレンタカーのメリット、デメリットは次のような点です。
4社からTカーレンタルを選択
4社の中から選ぶとしたら、料金はとくに安いわけではないですが自宅から近いTカーレンタルでしょうか。
レンタカーの場所まで歩くことを考えると、自宅から近いのは大きなメリットになります。
遠いとレンタカーを使うことが億劫になりそうです。(経費節約にはなりますが)
Tカーレンタなら月に17,888円
ということで、筆者のように月に3~4回出かけるだけであれば、いずれも6時間未満だと思いますので、月の料金は、4,312円×4回/月=17,248円となります。
ガソリン代も1Lを4回程度と考えて、160円/L×4回/月=640円。
合わせて月に17,888円です。
カーシェアの料金の試算結果は15,400円/月
さらにカーシェアを調べてみます。
カーシェアの料金とメリット・デメリットを調べました
次に歩いて行ける範囲ぐらいの市内のカーシェア会社を探したら2社見つかりました。
自宅からの距離 | |
---|---|
Oカーシェア | 1.4km |
Tカーシェア | 0.5km |
両社の料金を調べました
両社とも「料金=初期費用+月額基本料+時間料金+距離料金」となります。
初期費用 | 月額基本料 | 15分 | 6時間 | 12時間 | 24時間 | 距離 | 安心補償 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Oカーシェア | 1,050円 | 840円 | 210円 | 3,700円 | 5,200円 | 6,700円 | 16円/km | - |
Tカーシェア | 1,650円 | 880円 | 220円 | 4,290円 | 6,490円 | 8,690円 | 16円/km | 330円 |
- 車種は普段使いを考えてノート、フィットなどのコンパクトカークラスとしました
- 会員の種類は最も一般的と思われる種類としました
- 料金は税込価格、税込換算価格です
- 両社とも月額基本料は時間料金として使えます
- Tカーシェアの距離料金は6時間以上の利用から課金されます
- Tカーシェアは返却予定時間より早く返却すると、その分の料金が安くなります。(Oカーシェアは早く返却しても予約した時間分フルに課金されます)
- Tカーシェアの「安心補償」はトラブル発生時のNOC(ノンオペレーションチャージ)やロードサービス費用が免除されるオプションです。Oカーシェアはロードサービスは料金に含まれています
カーシェアのメリット、デメリットも分かってきました。
2社からTカーシェアを選択
筆者の場合、どちらかを選ぶとしたら次の理由でTカーシェアになりそうです。
- 自宅から近い
- 1回で3時間程度しか利用しないので距離料金が課金されない
- 心配性で少し余裕を持った時間で予約しそうなので、返却予定時間より早く返却すればその分の料金が課金されないのは安心
- 心配性なので、1回330円でNOC(ノンオペレーションチャージ)その他の支払いを免れる安心補償サービスはありがたい
Tカーシェアなら月に15,400円
上にも書きましたように1回の利用は3時間程度で、月の利用が3~4回ですので余裕を持って4時間×4回で計算します。
毎月の料金の試算なのでここでは初期費用は無視します。
すると毎月の料金は、月額基本料(880円)+(220円/15分×16(4時間)+安心補償330円)×4回=16,280円
ただし月額基本料は利用料金に充当できますので
毎月の料金=16,280円-880円=15,400円となります。
マイカー、レンタカー、カーシェアの比較まとめ
まず費用ですが、ここまでの調査で週1回ぐらい買物に使う程度であればマイカーは割高であることが確認できました。
また費用以外のマイカー、レンタカー、カーシェアのメリット、デメリットも改めて載せておきます。
マイカーは自動車税を納めたり保険の更新がありますが、年に1回ですし両方ともネットで簡単に済んでしまうので、それほどストレスにはなりません。
それとは別に筆者の場合は、マイカーには小さいとはいえストレスの原因がいくつかあります。
- マンションで植栽作業がある度に、支障にならないよう作業前日と作業後に車を移動させなくてはいけない
- 2週間ぐらい乗ってないとバッテリー上りが心配になってきて次に動かすタイミングを模索し始める、あるいは用もないのにドライブすることになる
- ガソリンが減ってきたことに気づいてから実際にガソリンスタンドに持っていくまで、それを気にしていなくてはならない。(乗る頻度や距離が少ないのでこの期間がけっこう長い)
- 車検でディーラーに車を持っていく度に走行距離を確認されて「ほんと乗ってませんねー」などとニコニコ嫌味を言われる
これらが無くなり、ふだん車のことを考えなくてもよくなると気分もスッキリしそうです。
まとめ
週1回の近場の買い物ぐらいならマイカーはムダでカーシェアが最も経済的という当然と言えば当然の結果となりました。
ただ子どもが大きくなったら車に乗ることがほとんどなくなったという人が周りに意外に多かったので試算して紹介しました。
同じようなことに悩んでおられる方々の参考になれば幸いです。
なおマイカーを持つ/持たないは、今回取り上げた維持費だけでなく車の購入費用まで含めるとライフプランに関わるぐらいの金額になります。
ぜひ、ライフプランを考えることにも興味を持っていただければと思います。
なお、ライフプランの立て方やライフプランで必要になるお金については下の記事で説明していますのでご一読ください。
⇒ ライフプランの立て方とは?ゆとりある老後生活を実現するノウハウ!
⇒ ライフプランでお金(費用)は何に必要?ライフイベントの支出も忘れずに
お金の基礎知識は誰にでも必要です
今回の記事で取り上げたテーマのほかにも、人生で「お金」に関わるシーンはたくさんあります。
その際に基本的な知識が有るか無いかで、結果が大きく違ってきてしまうことがあります。
幅広いお金の基礎知識を学ぶにはFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を目指すのが効率的です。
下の記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格が自分のためにも役立つ代表的なシーンを9つ紹介しています。
さらっと読める記事ですので、ぜひチェックしてみてください。
⇒ ファイナンシャルプランナー資格が自分のためにも役立つ9つのシーン!何級まで取ればいい?