ライフプランの柱となるのが現在および将来の収入と支出です。
この記事では「支出(費用)」について考えます。
現在かかってる費用は自分でお分かりだと思いますが、ライフプランを考える上では、今後かかるであろう費用も洗い出すことが必要です。
ある程度大きな費用は下の4つです。
この記事ではライフプランを立てる際に考慮する支出(費用)を説明します。
ご自分のライフプランを考える際には忘れないように検討に含めてください。
日常の生活費
ひと言で日常の生活費と言っても内訳は多岐に及びます。
ざっと挙げただけでも、食料費、住居費、光熱・水道費、家事用品・被服費、保健医療費、交通・通信費、教養娯楽費、交際費などがあります。
これらの費用は現時点の支出額は分かっていると思いますので、それを基に将来にわたっての費用を見積ることとなります。
この場合の「将来にわたって」は、およそ平均余命ぐらいを考えておけばよいと思います。
その途中で費用が減る要因としては、子どもの独立、住宅ローンの完済などがあります。
増える要因としては、配偶者(被扶養者)のパート・アルバイトの収入によっては社会保険料の負担が増えることがあります。
⇒ 年収の壁は5つ!配偶者の扶養は税金と社会保険の両面で考えましょう
年齢や退職にによって増える要因としては、保険医療費、教養娯楽費、交際費が考えられます。
なお老後に必要となる費用については下の記事も参考になります。
⇒ 老後資金はいくらあれば安心?夫婦/一人暮らし(独身)で必要金額を試算!
⇒ 老後2000万円の内訳は?問題の報告書を紹介!老後資金について考えてみましょう
子どもの教育費
お子さんの教育には思った以上にお金がかかるものです。
教育費は保育園・幼稚園から小学校、中学校、大学までの学費も公立か私立かによっても、かなり変わりますし、今どきは塾や習い事の費用も安くありません。
40代、50代の方であれば、お子さんの今後の教育費用について、ある程度は目処が立ってきてることも多いと思いますので、おおよその金額を想定します。
ファイナンシャルプランナーにライフプラン表の作成を依頼する場合は「中学は公立」「高校は私立」などと指定すれば全国の平均的な金額でシミュレーションしてもらえます。
なお大学の学費は国公立/私立の違いだけでなく文系/理系/医薬系によっても違いますし、さらに資格取得に別に費用が必要になることがあります。
これらについては次の記事で説明していますので参考にしてください。
⇒ 大学の学費は大学だけじゃない!資格取得や大学院にもお金がかかります
ライフイベントの費用
個人や家族として生きていくうえで、日常の生活費や教育費とは別に一時的にある程度大きなお金が動くイベントがあります。
これを「ライフイベント」として、おおよその時期と金額を予測してライフプランに含めて考えるようにします。
ライフイベントの一例として次のようなものがあります。
まだ先のことで金額の見当がつかないかも知れませんが、世間相場なども勘案して取りえずの金額でもよいので必ず入れるようにします。
そして年を経て時期や金額が具体的になってきたらライフプランを見直すようにします。
なお世間相場や考え方などについては以下の記事が参考になりますので必要に応じてチェックしてください。
⇒ 子どもの結婚費用 親の援助はいくら? その贈与は非課税になる?
⇒ マイカーとレンタカー、カーシェアの違いを比較しました どれがお得?
⇒ 住宅ローンの繰り上げ返済はデメリットもあり?メリットばかりじゃないかも
住宅を購入する際には将来のことも考えて配偶者居住権にも配慮しておきたいものです。
⇒ 配偶者居住権は相続税の節税にもなる!覚えておきたい8つのポイント!
医療費、介護費
年齢などに関係なく医療費などは必要ですが、歳をとるにつれて病気のリスクは高まります。
ただ健康保険や後期高齢者医療制度により自己負担は1~3割で済みますし、その額がかなり高額になった場合も高額療養費制度である程度は軽減できます。
とはいえ年齢とともに医療費は増えると思っておきましょう。
また老後については介護費用も腹積もりしておいた方がよいです。
介護費用として考えておく費用としては、上でも紹介した次の記事の中に参考となる考え方も記載していますのでご確認ください。
⇒ 老後資金はいくらあれば安心?夫婦/一人暮らし(独身)で必要金額を試算!
ライフプランのお金:まとめ
ライフプランに影響を与える支出も多岐にわたります。
ライフプランを立てる際には支出の項目を洗い出して、できる限り実際に近い時期と金額を予測するようにします。
なおライフプランの立て方については下の記事で説明していますので併せてご確認ください。
⇒ ライフプランの立て方とは?ゆとりある老後生活を実現するノウハウ!
お金の基礎知識は誰にでも必要です
今回の記事で取り上げたテーマのほかにも、人生で「お金」に関わるシーンはたくさんあります。
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下の記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格が自分のためにも役立つ代表的なシーンを9つ紹介しています。
さらっと読める記事ですので、ぜひチェックしてみてください。
⇒ ファイナンシャルプランナー資格が自分のためにも役立つ9つのシーン!何級まで取ればいい?