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簿記とFPのダブルライセンスのメリットは?両資格の違いや難易度も比較!

簿記とFPのダブルライセンスのメリットは?両資格の違いや難易度も比較! FPの資格

簿記(日商簿記検定)とFP(ファイナンシャルプランナー)

両方ともお金に関する人気の資格です。

どちらの資格が就職や転職に有利?試験の難易度は?など気になってる人が多いと思います。

この記事では、簿記とFPの違い、ダブルライセンスのメリット、試験の難易度について説明します。

ぜひ参考にしてください。

なおFP1級の学科試験はも、かなり難易度が高い試験です。

市販のテキストや問題集、専門家の動画だけでなく通信講座も検討したほうが良いです。

⇒ 【2024年】FP1級の通信講座 おすすめは?内容と安い価格で4社を比較!

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FPと簿記の違い

貸借対照表と電卓

FPも簿記もお金に関する人気の資格ですが、カバーする分野には違いがあります。

FPの仕事の分野

FPは下のようなお金に関する全分野(FP6分野)についての幅広く深い知識を持っています。

     

FP6分野
  • ライフプランニングと資金計画
  • リスク管理
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
  • 不動産
  • 相続・事業承継

      

この幅広いお金関連の知識を活用してお客様へのアドバイスを行うことができます。

そしてFPの知識は自身の生活にも役立つことが多いことからも分かるように、主に個人や個人企業のお客さまを対象としています。

⇒ ファイナンシャルプランナー資格が自分のためにも役立つ9つのシーン!何級まで取ればいい?

       

なお、FPの資格には国家資格のファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級、FP2級、FP3級)と、民間資格である日本FP協会のAFP、CFPがあります。

この記事では、仕事に活かす目的で取得されていることが多いFP1級、FP2級、AFP、CFPを想定しています。

簿記の仕事の分野

簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。(引用元:簿記 | 商工会議所の検定試験 簿記とは

簿記のスキルを身につけることで、例えば財務諸表を読むことができるようになり、会社の経営状況の基礎的な分析ができるようになります。

このように、FPが主に「個人」を対象としているのに対して、簿記の対象は「会社」になります。

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FPと簿記 ダブルライセンスのメリット

顧客と面談中のFP

上で述べたようにFPは主に個人の税金、保険などを対象としたアドバイスのスキルがあり、簿記は会社の経理のスキルがあります。

就職・転職を考えた場合はFPなら金融関連全般、簿記は業種には関係なく経理業務になり、共通する分野はあまり無いです。

一見、両方の資格を取っても、それぞれの場でスキルを活かすだけで、ダブルライセンスによるメリット(相乗効果)が無さそうに見えます。

しかし金融業界で法人相手の仕事をするような場合はダブルライセンスのメリットがあります。

FPとして税金、資産運用、保険、事業継承などの観点から判断でき、簿記のスキルで財務諸表など経理的な裏付けをして着実な仕事をすることができます。

金融業界で仕事をするならFPと簿記のダブルライセンスがお勧めです。

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FP1級/FP2級と簿記1級/簿記2級の難易度

FPの勉強をしている

ダブルライセンスを活かすのであればFPと簿記を両方とも取得したいですが、どっちを先に取るか、あるいは同時並行で目指すのかは、勉強に充てられる時間や実務経験など個人個人の状況によります。

取得に必要な勉強時間の目安、受験資格、試験の合格率などを全体としてみると、FP2級が最も難易度が低いです。

合格率は簿記1級が最も低く難しそうですが、FP1級は受験資格を満たすまで段階がありますので、どっちが難しいとは一概には言えません。

以下にそれぞれのデータを掲載しておきますので参考にしてください。

なお上でも書きましたようにFPの資格には国家資格のファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級、FP2級、FP3級)と、民間資格である日本FP協会のAFP、CFPがあります。

ここでは、FP資格のうち仕事に活かす目的で取得されていることが多いFP1級とFP2級を比較対象とします。

AFPはFP2級とAFP認定研修で認定されますのでFP2級と同等レベルと考えてよいです。

CFPの難易度はFP1級と大まかには同等と考えて良いです。

FP1級とCFPの難易度については下の記事で詳しく説明していますので参考にしてください。

⇒ FP1級とCFP どっちが難しい?合格率で比較!両方を効率的に取るには?

FPと簿記の勉強時間の目安

一般にFPの合格に必要な勉強時間の目安は、FP3級は80~150時間、FP2級は150~300時間で、FP1級はFP2級の勉強時間の2倍で600時間とされています。

簿記3級は約100時間、簿記2級は200~350時間、簿記1級は500~700時間と言われています。

FPと簿記で大きな差は無いですが強いて言えば、簿記1級、FP1級、簿記2級、FP2級の順で難しそうですね。

FPと簿記の受験資格

FP1級、FP2級、簿記の受験資格を確認します。

簿記はとくに受験資格は無いのですが、FPとくにFP1級は受験資格を満たすまでに前段階の試験合格や実務経験など、少なからず道のりがあることが分かります。

      

FP1級の受験資格

FP1級は学科試験に合格後に実技試験に合格することで資格を取得できます。

  • 学科試験: 金融財政事情研究会(きんざい)の学科試験、または日本FP協会のCFP資格審査試験
  • 実技試験: 金融財政事情研究会(きんざい)または日本FP協会の実技試験

     

きんざい 学科試験の受験資格

次のどれかに該当すれば受験資格があります。

  • FP2級の合格者で、FP業務で1年以上の実務経験がある
  • FP業務で5年以上の実務経験がある
  • 金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験がある
日本FP協会 CFP資格審査試験の受験資格

日本FP協会のAFPに認定されていること

      

実技試験の受験資格については、きんざいも日本FP協会も同じです。

実技試験の受験資格

次のどれかに該当すれば受験資格があります。

  • きんざいのFP1級学科試験の合格者
  • FP養成コース(きんざい実施)の修了者で、FP業務で1年以上の実務経験がある
  • 日本FP協会のCFP認定者
  • 日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者

    

なお日本FP協会のAFPに認定されにはFP2級に合格していることとAFP認定研修を修了していることが要件になります。

また学科試験(またはCFP資格審査試験)と実技試験は、きんざいと日本FP協会でクロスして受けることもできます。

各試験の受験資格の詳細は下の記事を参照してください。

⇒ FP1級の受験資格と合格までの4つのルート!実務経験なし面接苦手でも取れます

      

FP2級の受験資格

FP2級になるにはFP2級の試験を受けて合格する必要がありますが、下の3つのどれかに当てはまれば受験資格があります。

     

FP2級 受験資格

下記1)~3)のいずれかに該当する者

  • 日本FP協会認定のAFP認定研修(基本課程)を修了した者
  • 3級FP技能検定の合格者、金融渉外技能審査3級(旧審査試験)の合格者
  • FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者

(出典:日本FP協会 3級・2級FP技能検定 試験要綱

      

簿記の受験資格

簿記(日商簿記検定)の受験資格は特にありません。

誰でも受験することができます。

FPと簿記の試験の合格率

FP1級、FP2級、簿記1級、簿記2級の合格率を記載します。

合格率だけで見ると簿記1級が最も難しいと判断できます。

なおFP1級、FP2級、簿記1級、簿記2級を含む16の資格の合格については下の記事にまとめていますので参考にしてください。

⇒ FP1級はすごい?2020年からの合格率で見る16資格の難易度ランキング

     

FP1級の合格率

FP1級は一般には、きんざいが実施するFP1級学科試験または日本FP協会が実施するCFP資格審査試験に合格した後に、きんざい、または日本FP協会が実施する実技試験に合格することでFP1級に認定されます。

それぞれの試験の近年の合格率は次の通りです。

学科試験(またはCFP資格審査試験)の合格率が低く、難易度が高いことが分かります。

     

試験実施合格率
FP1級 学科試験きんざい5%~15%程度
CFP資格審査試験日本FP協会30~40%程度
FP1級 実技試験きんざい85%前後
FP1級 実技試験日本FP協会95%前後

        

各試験の受験者数/合格者数/合格率の各回(実技試験は課目毎)の詳細データは下の記事に掲載していますので参考にしてください。

⇒ FP1級の合格率と合格点、受験者数、難易度 – 学科試験は難関!実技試験は?

      

なおFP1級の学科試験(きんざい)やCFP資格審査試験(日本FP協会)は独学も良いですが、難関ですので通信講座の利用も検討したいです。

今は受講料が安い講座も多いです。

下の記事でチェックしてみてください。

⇒ 【2024年】FP1級の通信講座 おすすめは?内容と安い価格で4社を比較!

⇒ CFP通信講座の比較ランキング!おすすめの講座で資格審査試験を最速突破しよう

       

FP2級の合格率

FP2級は学科試験と実技試験の両方に合格すれば認定されます。

学科試験、実技試験とも日本FP協会、きんざいの両方で実施されており、どちらで受験しても構いません。

それぞれの試験の近年の合格率は次の通りです。

     

試験実施合格率
FP2級 学科試験日本FP協会40%~55%程度
FP2級 学科試験きんざい15%~30%程度
FP2級 実技試験日本FP協会55%~70%程度
FP2級 実技試験きんざい30%~70%程度

    

各試験の受験者数/合格者数/合格率の各回(実技試験は課目毎)の詳細データは下の記事内に【参考】として掲載しています。

⇒ FP1級の合格率と合格点、受験者数、難易度 – 学科試験は難関!実技試験は?

             

簿記1級の合格率

2020年度以降の簿記1級の合格率は下の通りです。

       

簿記1級 受験者数と合格率

統一試験

日程受検
申込者数
受検者数
(A)
合格者数
(B)
合格率
(B/A)
165回:2023年11月19日12,88610,2511,72216.8%
164回:2023年6月11日11,4689,2951,16412.5%
162回:2022年11月20日12,2869,8281,02710.4%
161回:2022年6月12日11,0028,91890210.1%
159回:2021年11月21日11,3899,19493510.2%
158回:2021年6月13日9,3107,5947469.8%
157回:2021年2月28日7,7856,3515027.9%
156回:2020年11月15日10,0788,5531,15813.5%
155回:2020年6月14日中止   
69,9848,15611.7%

(データの出典:商工会議所の検定試験 受験者データ

       

簿記2級の合格率

2020年度以降の簿記2級の合格率は下の通りです。

     

簿記2級 受験者数と合格率

統一試験

日程受検
申込者数
受検者数
(A)
合格者数
(B)
合格率
(B/A)
165回:2023年11月19日11,5729,5111,13311.9%
164回:2023年6月11日10,6188,4541,78821.1%
163回:2023年2月26日15,10312,0332,98324.8%
162回:2022年11月20日19,14115,5703,25720.9%
161回:2022年6月12日16,85613,1183,52426.9%
160回:2022年2月27日21,97417,4483,05717.5%
159回:2021年11月21日27,85422,6266,93230.6%
158回:2021年6月13日28,57222,7115,44024.0%
157回:2021年2月28日45,17335,8983,0918.6%
156回:2020年11月15日51,72739,8307,25518.2%
155回:2020年6月14日中止   
154回:2020年2月23日63,98146,93913,40928.6%

ネット試験

期間受検
申込者数
受検者数
(A)
合格者数
(B)
合格率
(B/A)
2023年4月~2023年12月78,98029,18837.0%
2022年4月~2023年3月105,28939,07637.1%
2021年4月~2022年3月106,83340,71338.1%
2020年12月~2021年3月29,04313,52546.6%

(データの出典:商工会議所の検定試験 受験者データ

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簿記とFPのダブルライセンスまとめ

簿記1級

FPと簿記、どちらもお金に関する深い知識を持つ人気の資格で、両方とも取得してダブルライセンスになれば、とくに金融業界では仕事の幅が広がります。

しかし、どちらも難易度が高い資格ですので資格取得までのロードマップを描いて着実に進めましょう。

なお簿記以外にもFPとダブルライセンスにすることで相乗効果で仕事の幅が拡がる資格があります。

下の記事で説明していますので、ぜひ参考にしてください。

⇒ FPとダブルライセンス おすすめ6選!税理士、宅建士、簿記、行政書士、社労士、中小企業診断士

        

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